自治体がプロモーション!?シティプロモーション
シティプロモーション、自治体によってはシティセールスという言葉を使うところもあります。「シティプロモーションとシビックプライドの事業の実践」(東京法令 牧瀬稔)にも書いてありますが、シティプロモーションもシティセールスも和製英語のため、海外では通じません。シティセールスは自治体自体を売ることになるので、自治体の身売りになってしまいます、笑
では、どう意味でシティプロモーション(下記からシティセールスもシティプロモーションと同義語)という言葉を使うのでしょうか??意外と担当の職員さんもわからなかったりしますので要注意です。
上の図にもあるように、シティ(まち)をプロモーション(アピールや売り込む)することです。このように書くとわかる通り、言葉としての意味の範囲が大きいです。良くある「移住定住の促進」もそうですし「観光客の誘致」もそうです。「企業誘致」ももちろんあてはまりますし、「地元の名産品を売り込む」ことも入るでしょう。昨今では「関係人口の増加」というところも増えてきています。
意味の広い言葉の怖さは、「それぞれのメンバー解釈が異なる可能性が高い」ということです。
シティプロモーションを担当するメンバーそれぞれのシティプロモーションの意味が違っていると、ベクトルはバラバラの方向を向いてしまうので、効果的なプロモーションを行えません。
私自身はシティプロモーションの絶対的な意味はないと思っています。それぞれのまち毎に意味があって良いと思います。むしろないところには、自分たちのシティプロモーションの意味を作ることを勧めています。これがないところはシティプロモーションの目的がはっきりしていないところが多い気がします。
最後に参考までに独自のシティプロモーションの意味を設定しているところの一部を紹介します。
「地域(まち)に真剣(マジ)になる人を増やすしくみ」
東海大学 河合教授 書籍「シティプロモーションでまちを変える(彩流社)」より
長野県塩尻市 シティプロモーション戦略の「本市のシティプロモーションの定義」
「未来に向けてチャレンジしようとする人々が集い、知恵を交流させ、よりよい地域が生み出される。」
https://www.city.shiojiri.lg.jp/gyosei/shisaku/st1145.html
埼玉県さいたま市 シティセールスの考え方のさいたま市版シティセールスの定義
① 地域の魅力を新たに作りながら、
② それらの魅力を市内外に情報発信することによって、
③ 市内では、市民に対して市への愛着や誇りを醸成しつつ、地域資源の消費を促し、
④ 市外からは、人・カネ・企業などの資源を地域に取り込み、
⑤ 結果として、地域の力を高める一連の活動。
https://www.city.saitama.jp/006/014/001/p013781_d/fil/PRMP_city.pdf
栃木県足利市 足利シティプロモーションより
「足利シティプロモーション」は、市民と行政が一体となって、足利の強み・特長・個性などを再発見・再認識し、強く自覚し、市内外に継続して発信していくことで、足利の新しい活力を生み出していこうとするものです。